カンボジア・謎の病気 WHO公表による死者が1人増える 被災地からの水産缶詰と給食

2012年07月06日 09:00

 珍しく余計な話に首を突っ込んでみます。

 
 先日お届けした カンボジアで広がる謎の病気ですが・・・
 
 【関連記事】: カンボジア 原因不明の症状で61名の子供が搬送 60名が死亡し、生存者はわずか1名


 2chを中心としたインターネットでは、このような疑念が巻き起こっています。


 被災地(放射線の影響が懸念されている地域)で、捕れた水産物を加工した缶詰がカンボジアを中心とした東南アジア諸国に給食用として供出された時期と重なる と・・・。


 果たして、本当なのでしょか?






 2chとは言え、指摘は鋭く、ソースもハッキリしています。

 まずは、カンボジアに対する被災地からの給食用缶詰供出の記事。


食料支援で風評被害解消 被災地の缶詰を途上国に

2012.3.30 07:54

 政府は、東日本大震災の被災地で製造された水産加工品を発展途上国の人々に食べてもらうため、国連機関の世界食糧計画(WFP)と政府開発援助(ODA)に関する書簡を交換した。食料支援を通じ、被災地の水産業振興と風評被害の解消につなげるのが狙いだ。

 政府が平成23年度第3次補正予算に計上した10億円を元手に、WFPが青森、岩手、茨城、千葉の4県の水産加工場で製造されたイワシやサバなどの水煮の缶詰を調達。カンボジアなど5カ国で学校給食などに役立ててもらう。加藤敏幸外務政務官は書簡交換の式典で、「甚大な被害を受けた被災地の水産加工企業は、操業の全面再開に向け努力している」と強調した。

 このODAをめぐっては、東京電力福島第1原発事故の影響を懸念する一部の市民団体などが反発。外務省幹部は「放射線量を検査し、安全性に問題がないものを輸出することで、海外に根強い風評被害の打破を図りたい」と説明している。


↓元記事 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120330/trd12033007550001-n1.htm







 この記事では、今年(2012年)の4月からカンボジアの学校給食用に、被災地(放射線の影響が懸念される地域)の水産品による缶詰が供与されたことが書かれています。


 それで、2chの指摘では、時期的に重なるとの指摘・・・






 先日の記事に重複しますが、ウォールストリートジャーナルも記事にしました。
 日付が昨日で新しい記事です。
 
 死亡者の数が1人増えています。
 
 この記事の冒頭にも 4月以降と書かれています。


カンボジア、謎の病気で子供61人死亡 WHOも調査

2012年 7月 5日 14:33 JST

カンボジアと世界保健機関(WHO)の当局者は、カンボジアで4月以降60人を超える子供が死亡した原因不明の病気について調査を行っている。

 同国の保健省とWHOは4日に共同声明を発表し、この原因不明の呼吸器系の病気に神経症状が伴うとした上で、病院に搬送された62人の子供のうち生存しているのは1人にとどまっていることを明らかにした。通常、まず高熱が発生し、呼吸器もしくは神経系の障害が生じ、呼吸機能が急速に低下するという。また、声明によると、首都プノンペンの小児病院の医師たちが最初にこの疾患について当局に報告した。さらに、大半は同国南部で発生しているが、明らかな症状クラスターはないという。


CAMBODIA.JPG.jpg カンボジア保険省の当局者、Ly Sovann氏は4日夜に電話で、「まだ結論は出せない」と述べた。さらに「さらなる調査が必要だ」とし、より広範な問題への「警戒には至っていない」と語った。

 WHOは電子メールで、「原因は新しいものではないかもしれないが、今回の規模はここ数年みられなかったほどだ」と説明。「可能性のある原因について検討されているが、確定にはしばらく時間がかかる可能性がある」とした。

 WHOの当局者は、医療関連のインフラが完備しておらず、潜在的な大流行を抑えるために必要な診断スキルや技術を欠くことが多いカンボジアのような貧しい諸国で、説明のつかない病気が発生するリスクについて長い間懸念を表明してきた。また、まさにこうした技術不足のために、治療可能と考えられる病気に関する基本的な特徴を医療関係者が見逃すことにもなりかねない。

記者: Patrick Barta


↓元記事 ウォールストリートジャーナル(日本語版)
http://jp.wsj.com/World/node_472617







 WHOの発表がそのまま記事にされていますので、どの媒体でも4月以降に発生していると書かれています。

 確かに、ソースがハッキリとした情報で、時期が重なるのは確かなようです。


 この後は、個人的な見解になりますので、皆さんもこれらの情報をどう捉えるか? 考えてみて下さい。






<あくまで個人的な見解>


 なるほど、急性放射性障害 の可能性があると。
 改めて少しだけ勉強しましたので、纏めてみます。

 経口被曝による急性放射線障害となると・・・。
 相当量の被曝をしないと、いけません。


急性放射線症候群
1Gy(グレイ)
=0.8Sv(シーベルト)
放射線宿酔被曝後48時間以内の前駆期に出現するもので、悪心、嘔吐、全身倦怠など、二日酔いに似た非特異的症状である。自覚症状が出現するのはおおむね1Gy(グレイ)以上の全身被曝線量を受けた場合であるが、被曝から発症までの時間と重症度は被曝量によって異なる。
1.5Gy(グレイ)
=1.2Sv(シーベルト)
急性骨髄症候群1Gy以上の全身被曝によって出現する。これは、各臓器の幹細胞のなかで骨髄の造血幹細胞がもっとも放射線に対する感受性の高いことによるもので、造血幹細胞が細胞死を来たし、造血細胞が減少する。これにより白血球と血小板の供給が途絶えるため、出血が増加すると共に免疫力が低下し、重症・無治療の場合は30〜60日程度で死亡する。
5Gy(グレイ)
=4Sv(シーベルト)
消化管症候群5Gy以上の全身被曝によって出現する。これは小腸内の幹細胞が細胞死を来たすことによって上皮細胞の供給が途絶することによるもので、吸収力低下による下痢や、細菌感染が発生し、重症無治療の場合は20日以内に死亡する。
30Gy(グレイ)以上
=24Sv(シーベルト)以上
放射線神経障害30Gy以上という高線量の全身被曝によって出現する。中枢神経に影響が現れ、意識障害、ショック症状を伴うようになる。
ARSの一環として発症するものは、通常の医療被曝の範囲内であれば比較的予後良好であるが、晩発性放射線障害の一環として発症するものは進行性で、予後不良である。


↓参考資料:ウィキペディア 「急性放射線症候群」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A5%E6%80%A7%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
※ウィキペディアですが、出典元が明示されています。


 この場合、放射線量は一度に浴びた線量ですが、累積でも目安にはなるはずです。

 難しい話をかなり強引に纏めますと、消化器、血液(白血球、血しょうの減少)、重度の被曝になると神経障害に達することが分かります。


 これだけの量を浴びるとなると、相当量食べないと急性放射線症候群までは達しないはずです。

 ただし、給食用の缶詰にどれだけの放射性物質が含まれていたのか? 定かではありませんので、肯定・否定・弁護も出来ません。


 次に、考え得るのは、低線量被曝による 免疫力の低下 です。
 この場合、血液検査(白血球、血しょうの減少)が基本になるはずで、WHOが血液検査の結果を提示しない限りは何も言えません。

 しかし、上記のWHOによる報告では、”症状クラスターがない”(患者の症例がバラバラだ)と書かれており、統一した考え方では、明らかにカンボジアの子供達の免疫力が低下している と推測出来ます。

 その為に、複合的に細菌やウィルスの侵入を許して、様々な病気が一度に噴出した可能性があります。


 ただし、カンボジアは世界的には衛生環境が整っていない国の一つであり、一概に結論を出せるまでには時間が必要だと考えられます。






 色々書いてみましたが、国連内で放射線による健康被害は、WHOからIAEAへと実質的に移行しています。

 過去記事で触れています。

 【関連記事】: 国連がWHO(世界保健機関)から放射線健康被害の専門部局を廃止 代わりにIAEAが兼務


 つまり、カンボジアの子供達に放射線障害による可能性が出た場合には、IAEAが出てくる もしくは 調査結果をIAEAに提出することになりかねません・・・


 果たして、今後WHOから納得出来る説明がされるのでしょうか?
posted by オオルリ@卍解 | Comment(0) | TrackBack(0) | 核関連 原発 原発事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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