相次ぐ首都圏脱出大手企業 その9 KDDI(AU)2拠点監視体制 フェデックスも関空拠点へ

2013年06月05日 23:59

 前回からの続き・・・
 
 【関連記事】: 相次ぐ首都圏脱出大手企業 その8 インフラ事業も大阪強化:イーアクセス、ヤフー、サイバーエージェント

 イーアクセス・ヤフーと来ましたので、今回は続きでKDDI。






 最近、AUを中心とした通信障害が続いてます。
 地震の予兆や陰謀論的な話は抜きにして、どうもスマホ普及による通信料の増大への対応がクリア出来ていないようです。

 (どこかの大手ブロガーさんは、携帯の電波が不調になる度に、地震が来ると喚いていますが・・・
  適当に前後1週間とか云っておけば、現状では誰が何言おうが当たるに決まっている)


 こちらの東京・大阪の監視2拠点体制も影響しているのかも?しれません。






<2012年 KDDI(AU) 首都圏大地震に備えて>


KDDI、全国通信網を大阪でも監視−首都圏大地震に備え

掲載日 2012年03月07日


 KDDIは事業継続計画(BCP)見直しの一環で、大阪から全国の通信ネットワークを一元監視できる体制を2012年度中にも整備する。
 東京都内にある拠点で全国の通信設備の状況を把握していたのを見直し、首都直下型地震で東京が損害を受けた際に大阪からの監視も可能になる仕組みを構築する。大阪で利用する監視の仕組みは完成のめどがついており、運用訓練や要員教育などを順次進めて12年度末までに実運用を始める。
 全国にある通信局舎内の交換機やサーバ、屋外に設置された携帯電話基地局などの設備状態を大阪から一元的に遠隔監視可能にする。現在は東京都内の監視センターで常時30―40人がこうした業務を行っている。首都直下型地震などの大災害発生時には大阪で実施する。大阪で使う監視の仕組みはほぼ完成した。


↓元記事 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220120307bfad.html


 少なくとも、KDDI(AU)が首都機能麻痺に備えて、大阪でも全国の監視体制を整えたことが報じられています。
 首都機能が麻痺したとしても、他地域の携帯がつながらない等の事態は避けられそうです。






軽くNTTとドコモの話

 ソフトバンクは前回軽く触れましたので、残るドコモは元々エリア別の分割民営でスタートしています。
 母体となるNTT自体もエリア別の分割がされていますので、他キャリアよりは首都機能麻痺による他地域への弊害が少ないはずです。
 
 少なくとも、フリーダイヤルのコールセンターなどは既に北海道の札幌が拠点になっており、他の携帯・通信キャリアよりは、分散化が進んでいたと捉えて良いかと思われます。

 ともかく、携帯キャリアの選別は料金だけでなく、災害や個人情報の観点からも総合的に選択することをオススメします。






 さて、話はガラリと変わりまして、こちらも触れておいた方が良い記事になります。
 
 今年初めに起工式も行われ、ビジネス界では有名過ぎる話ですが、色々な意味でこれはかなり重要な情報の一つとして受け取っています。

 世界流通王者のフェデックスがアジアの集荷拠点として、関西国際空港を選定しました。






世界流通王者フェデックス アジアの拠点を関西国際空港へ


フェデックス、関空に貨物拠点 14年春開業 50億〜100億円投資

2012/5/30 6:01


 関西国際空港を航空貨物の中継拠点(ハブ)として活用することになった米フェデックスは29日、記者会見を開き、「地元と国が一体となった誘致の姿勢が決め手だった」と説明した。総投資額は50億〜100億円とみられ、関空側も新たな集荷拠点の建設費などを負担する。約3年間にわたる韓国・仁川空港との誘致合戦を制し、関空は新たな成長のきっかけを手にした。

 集荷拠点は格安航空会社(LCC)の専用ターミナルの工事が進んでいる「2期島」に建てる。関空側が建屋の費用を負担し、フェデックスに貸し出す。仕分け機などの設備はフェデックスが持ち込む。2014年春に開業し、貨物の積み替えから通関手続きまでを手がける予定。会見に同席した関空会社の福島伸一社長は「目標に掲げる国際貨物ハブ化に向けた第一歩だ」と語った。

 米フェデックスは中国・広州にアジアの中核ハブを持っており、関空は補完する役割を担う。経済成長に伴いアジアの航空貨物量が増え、北東アジアにハブが必要になった。同社は現在、関空の貨物便としては最多の週36便(全体で152便)を運航する。14年以降は週70〜80便に増える見通し。現在190人の従業員も増やす。

 フェデックスは北東アジアのハブの候補を24時間離着陸できる関空と韓国・仁川空港に絞って選定作業を進めていた。10年には関空会社や関西経済界、地元選出の国会議員らがフェデックスのアジア太平洋本部を訪問し、陳情した。その後も同社幹部が関西に来るたびに関西経済連合会の関係者が対応するなど、熱心な誘致活動を続けた。関西の自治体も着陸料の補助制度を用意した。

 米国との距離などを理由に11年には仁川が落選して関空だけが残ったが、フェデックスは国に対して検疫や通関手続きなどの簡素化を強く求め、最終合意が遅れた。日本では検疫の際に荷物を開けなければならない。国もこうした規制を極力取り払う方針を打ち出し、後押しした。

 当初予定した12年1月の最終合意は見送られ、次に予定した5月の大型連休明けの最終合意も流れた。今回合意に至ったのは三度目の正直だ。29日の記者会見に同席した大阪府の木村慎作副知事は「一日千秋の思いだった」と述べた。

 関空の11年度の貨物取扱量は71万トン。ピークの00年度から27%減った。LCCの相次ぐ就航などで旅客便は過去最多の便数を更新するが、貨物便は苦戦が続く。フェデックスの拠点設置の効果に期待がかかる。


↓元記事 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHD2901U_Z20C12A5LDA000/



 赤字続きの関西国際空港ですが、これで少しは先が見えてきました。






 気になるのは、フェデックスがアジア集荷所として、コストが安い韓国の仁川空港を選ばなかった理由になります。
 記事の内容は、ある程度納得出来る内容にはなっていますが、他にも何かウラがあると睨んで良いでしょう。






 米国の大手企業は様々な情報を得ており、必ず長期展望で動きます。
 要点だけ、ピックアップします。

 1. アジア全体の経済規模で考えると、成田空港になるのだが、選択に含まれていない。

 2. 24時間営業で考えると、中部国際空港(セントレア)も含まれるが、選択に含まれていない。

 3. 韓国・仁川(インチョン)空港は、米国からの距離を理由に最終候補から外れた。


 どこも色々と書けるところですが、恐らく総合的に一番安全と思われるのが関空だったのではないのか? と推測出来ます。

 こう書くと、色々と語弊があるかもしれませんので、仁川だけ触れておきます。
 
 ・ 仁川と北朝鮮との国境までの直線距離は、わずか約40Kmしかありません。
  (ソウル市と北朝鮮国境までの最短距離は約30Km、東京〜横浜、大阪〜神戸間とほぼ同じ)

  (大口径の榴弾砲や多連装ロケット砲なら、北朝鮮の領土内からの射程距離に仁川・ソウル共に入っている。
   つまり、艦船や航空機やミサイルも要らない)


BM21 122mm.jpg
写真1 : 延坪島砲撃に使われたとされるBM-21 122mm(写真からは既に改良型と判断出来る)

 補足すると、北朝鮮内ではBM11と呼ばれているらしく、ネーミングだけでも情報が錯綜し易い。現在も北朝鮮軍の主力兵器の一つと考えられており、軍事パレードには必ず登場する。
 BM21 122mm砲は、かなり古い型になり、北朝鮮でカスタマイズされている可能性が濃厚。最大射程は、不明。他国でのBM21 122mmを見る限りは、最大射程40km超まで可能になっている。
 (少なくとも、BM21だけでも国境内からソウル市内に届く可能性はかなりある。)

 ・ 北朝鮮が一方的な休戦協定破棄を宣言したように、現在も一応は休戦状態。
   (国際的に、休戦状態は戦争が終結していない意味を指す)

 ・ 本格的な戦闘が開始されると、ソウル市内・仁川(インチョン)も無事とは考えにくい。


 これは、国境を接する隣国の話ですから、我々日本人にとっても大事な話になります。
 気軽にソウル旅行に出かけるのは個人の自由ですが、それなりの覚悟はしてからお出かけ下さい。






 さて、次回は一応区切りをつけてラストの予定。






 その10へ・・・
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