中国:鳥インフル死者43名へ H7N9型の特性 と 「ファビピラビル(T-705)」

2013年07月10日 23:59

 7月10日前後に、鳥インフルの報道がありました。
 こちらも、気になる情報です。






 中国の鳥インフルなのですが、WHOと中国で警戒解除した記憶がありましたが・・・

 ↓朝日デジタル 2013年6月10日20時26分 「中国鳥インフル「感染拡大は抑制」 7市省で警戒解除」
 http://www.asahi.com/international/update/0610/TKY201306100386.html

 他国の話とはいえ、警戒解除は正しかったのか? 疑問に思う報道です。






中国:鳥インフル死者43名に


鳥インフル、死者43人に=感染も1人増−中国

 【上海時事】中国国家衛生計画出産委員会は10日、H7N9型鳥インフルエンザの感染状況に関する月例データを発表した。6月30日時点の死者は5月末から4人増え43人、感染者は江蘇省で1人増え133人となった。このほか台湾でも感染者1人が確認されている。(2013/07/10-17:03)


↓元記事 時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013071000673&g=int







 それで、大手メディアでもかなり報道されたのですが、東大チームによるH7N9型の特性が明らかにされ、科学誌ネイチャーで発表されました。

 大手メディアは、一般向けになりますので、概略だけの報道になります。
 マイナビニュースが、かなり踏み込んだ記事を出していました。






 ほぼ同じ内容の記事を二つ転載しますが、最後に二つの記事に書かれた内容を纏めます。


鳥インフル:H7N9型、日本人は抗体なし…東大など解明

毎日新聞 2013年07月11日 02時00分


 今春から中国で感染者が相次いだ鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の特徴を、さまざまな哺乳類を使った実験で解明したと、東京大などのチームが10日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表する。日本人は感染や悪化を防ぐための抗体を持っていないことも判明した。チームの河岡義裕・東京大教授は「パンデミック(大流行)を起こした場合、肺炎患者が増える可能性がある」と指摘する。

 H7N9型ウイルスは、遺伝子解析から、ヒトの細胞に感染・増殖しやすい特徴があると予想されていた。

 チームは、上海市と安徽省で見つかった最初の2人の患者から採取したウイルスで、哺乳類のフェレットやマウス、サルなどに感染させた。

 その結果、両方のウイルスは、フェレットの鼻やのどなどの上気道で増殖しやすかったほか、サルでは上気道に加え肺でも増殖した。また、安徽省のウイルスでは、飛沫(ひまつ)感染を起こすことをフェレットで確認。マウスの実験では、既存の抗ウイルス薬が、2009年に大流行したH1N1型に比べ、症状を抑える効果が低いことも分かった。

 さらに、日本人500人を調べたところ、全員がH7N9型のウイルスに対する抗体を持っていなかった。【藤野基文】


↓元記事 毎日.JP
http://mainichi.jp/select/news/20130711k0000m040103000c.html



 長文ですが、理解出来る方は是非とも目を通しておいた方が良い内容になっています。


鳥インフルエンザ、H7N9ウイルスの特性

[2013/07/11]


中国を中心に感染者が増え続ける鳥インフルエンザA型・H7N9ウイルスの特性について、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授と国立感染症研究所、米国のスクリプス研究所などの共同研究チームは哺乳類動物を使った実験結果をまとめ、英科学誌『ネイチャー』(オンライン版、10日)に発表した。これまでにH7N9ウイルスのヒトからヒトへの感染は確認されていないが、哺乳類類でよく増殖できる能力をもつこと、ヒトは免疫をもたないこと、既存の医薬品には効果がないことなどが明らかになり、「H7N9ウイルスによるパンデミック(世界的な大流行)が起これば、甚大な被害をもたらす可能性が高い」と指摘している。


001l.jpg
ヒトから分離されたH7N9ウイルスの走査型電子顕微鏡写真
(黒いバーは1マイクロメートル〈1000分の1ミリメートル〉)
((提供:東京大学 医科学研究所))



H7N9ウイルスについて世界保健機関(WHO)は、今年4月に中国で初めて3人の感染者が発生したことを発表した。その後感染者は増え続け、7月4日現在、感染者は133人、うち43人が死亡している。これまでの研究で、H7N9ウイルスの粒子表面にあるHA(ヘマグルチニン)タンパク質が、鳥だけではなくヒトの細胞とも結合しやすくなっていることが分かった。実際に、同一家族内で複数の患者が発生した事例も3件報告されていることから、限定的な“ヒト-ヒト感染”が起きている可能性も指摘されている。

研究チームは、中国の患者から分離されたH7N9ウイルスの性状について、マウスとカニクイザルを使って実験したところ、2009年春に発生した新型インフルエンザA型(H1N1ウイルス)と同程度の病原性を示すことが分かった。イタチ科のフェレットを使いH7N9ウイルスの感染性と伝播性を調べたところ、フェレットの鼻やのどの上部気道でよく増えること、増殖時にはタンパク質のいくつかのアミノ酸が変化して、フェレット間で限定的な(3匹中1匹で)空気感染をすること、さらに、ヒトの細胞を強く認識すること(感染しやすいこと)などが明らかになった。鳥から分離されたH7N9ウイルスでは、フェレット間での感染はなかった。

ヒトから分離のH7N9ウイルスに対する抗体ついて、日本で500人の血清を検査したところ、全員がウイルスの増殖を阻害する抗体(中和抗体)を持っていなかった。このため、H7N9ウイルスがひとたびヒトからヒトへ感染が起きると、大流行を起こす可能性が高い。H7N9ウイルスの医薬品に対する感受性をマウスで調べたところ、ウイルスの増殖を抑制する既存のノイラミニダーゼ阻害剤(一般名「オセルタミビル」「ザナミビル」「ラニナミビル」)には感受性が低く、これら医薬品の効果はあまりないことが分かった。しかし、ウイルスの複製を妨害するRNAポリメラーゼ阻害剤(一般名「ファビピラビル」、現在未認可)には感受性を示した。

今回明らかになったこれらのH7N9ウイルスの性状は、今後の治療方法やワクチン開発、新規抗ウイルス薬の開発などの対策を考える上で、重要な発見だという。研究成果は、JST戦略的創造研究推進事業〈ERATO型研究〉「河岡感染宿主応答ネットワークプロジェクト」によって得られた。


↓元記事 マイナビニュース(サイエンスポータル)
http://news.mynavi.jp/news/2013/07/11/127/index.html



 以下箇条書きで纏めます。

 ・ 東大医科学研究所・国立感染症研究所・米スクリプス研究所 による共同研究
   (補足すると、米スクリプス研究所は、化学分野では世界最高ランクに位置する研究所)

 ・ 鳥細胞から採取したH7N9型 → ヒト細胞への結合は見られない
 
 ・ ヒト細胞から採取したH7N9型 → ヒト細胞への結合が確認された
 
         ↓
 
 ヒト・ヒト感染が既に起きている可能性を示唆
 

 (以下、ヒトから採取したH7N9型の話)
 
 ・ ヒト細胞を強く認識(ヒト細胞の方が感染しやすい)

 ・ 動物(フェレット・ほ乳類)実験では、限定的ながらも空気感染が確認された
 
 ・ 日本人500人分の血清からは、H7N9型への抗体は確認出来なかった
 
 ・ 毎日の記事:サルの症状からは、肺でも感染 ( つまり、重度の感染では肺炎を意味する )


 (以下、薬・ワクチンの話)

 ・ 既存の薬では、ほぼ効果が無いことも分かった

 ・ 唯一H7N9型の増殖を抑える反応を示したのは、RNAポリメラーゼ阻害剤(一般名「ファビピラビル」)



 (以下、「ファビピラビル」に関して)

 調べると、「ファビピラビル」は日本のメーカー「富山化学工業」が開発した抗インフルエンザ薬で、つまり有名な「タミフル」等と同じ役割をする。


 役割は同じ抗インフルエンザ薬でも、原理的に違いがあり、簡単にまとめると・・・

 既存の抗インフルエンザ薬(タミフルなど) → インフルエンザウィルスが細胞の外へ出るのを抑える
 
 「ファビピラビル」 → インフルエンザウィルスそのものの増殖を抑える


 「ファビピラビル」が日本で未認可の理由の一つとして、効き過ぎる点がある。一般でもよく言われるが、『 効き過ぎる薬は、副作用も強い 』 。
 例外もあるようですが、この認識は薬全般としてデマではありません。実際に「ファビピラビル」は、副作用が良く分かっていない為に日本では未認可になっている。
 因みに、アメリカでは緊急利用として認可されている

 どこが正しいのか分かりませんが、少なくとも安易に摂取して良い薬では無いようです。


 余談ついでに、この情報を初めて知って「富山化学工業」の株を買おうと思っても、後の祭りです。
 
 富士フイルムホールディングス株式会社 66%
 大正製薬ホールディングス株式会社 34%

 既に、外部の大手2社で株を100%保有されています。

 正直、この手の情報はほぼ入ってきませんので、最終的に「ファビピラビル」が認可されるのか?分かりません。
 既に2011年3月30日に申請され、臨床治験も最終段階を終えたとは伺っています。

 あくまで仮の話ですが、日本でH7N9型の感染が確認され、重篤な患者が発生した場合に、緊急処置として「ファビピラビル(T-705)」の緊急使用が認められる可能性はあります。






さいごに


 中国でのH7N9型鳥インフルなのですが、警戒解除はされたものの、相変わらず死者も出ており、感染者も出ています。
 ヒト・ヒト感染は確認されていないが、最新の研究結果はH7N9型によってはヒト・ヒト感染はあり得る結果に。

 どうもヒトに感染したH7N9型は変異体のような雰囲気です。

 我々一般人が知らないだけで、水面下では新薬やワクチン開発が急がれているでしょうが、「ファビピラビル(T-705)」がH7N9型の抑制に繋がりそうな報告もありました。


 難しいところですが、過度に怖がる必要もなさそうです。


 問題は、高過ぎる致死率なのですが・・・

 相変わらず、中国では広域による完全検査をしたとの話すら聞こえてきません。
 その前に、警戒解除してしまった訳です。



 やっぱり書きますね。高過ぎる致死率に対して、対応が 『 変 』 じゃないですか?
 更に重ねると、ヒト・ヒト感染は確認出来ず とWHO・中国当局ともに連呼しましたが、最新の研究結果では、充分有り得る結果でした。
 中国からの報道でも、状況的にヒト・ヒト感染を臭わせる物もありました。
 やっぱり 『 変 』 ですよね?


 相変わらず、嫌な臭いだけはしてきます。
 これからもお付き合いが確定しそうな情報になってますね。連中の狙いもそこな気がしているのに、最悪です。

 本来は、正統派グラビアアイドル級の美女とお付き合いしたいものです・・・






参考サイト


↓富山化学工業 公式ページ
http://www.toyama-chemical.co.jp/rd/pipeline/


↓ミクスonline 「富山化学 新規機序の抗インフル薬ファビピラビルを国内申請」
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/40586/Default.aspx


↓日本感染症学会提言「抗インフルエンザ薬の使用適応について(改訂版)」
http://www.kansensho.or.jp/influenza/110301soiv_teigen.html
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